これはヒーターコアと呼ばれる部品です。室内にあり、エンジンで温められたクーラントを循環させています。これにファンで送風させることで温風(ヒーター)になる仕組みです。今回はこのパーツが詰まりを起こしてしまいヒーターが弱くなった例です。
森本は外したパーツはほぼ分解してから廃棄します。そのまま捨ててしまうのは教材として非常に勿体ないのです。今回も不良となったヒーターコアをサンダーで切って中身を見てみました。半分だけ詰まっていました。
水を流すと錆や汚れなどが沢山出てきました。この車はなんと新しいゴルフ7 なのですが、ヒーターコアの位置と送風ファンの位置とヒーターケースの構造上、ブン回してクーラントを循環させる運転でなければ汚れが蓄積して通路の奥側から詰まっていき、運転席側からヒーターの効きが弱くなっていきます。構造的にどうしようもないので症状が現れたら交換した方が良いです。それとクーラントに混ぜる添加剤は絶対に使わないことです。ヒーターコアの交換と聞くと詳しい方ならダッシュボードを降ろしたりと高額なイメージがあると思いますが、この車に関しては秒で終わります。
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おまけ
自分から子供に受け継がれたウイニング製の8オンスグローブです。20年使って寿命がきました。左だけボロボロなのは良い練習をしてきた証拠です。