森本です

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最近はターボ車が当たり前になっていますが、【ターボ】の構造についてはこんな感じになっています。基本的にこのようなカタツムリのような形をした物体が合体しています。画像では黒い方がタービン、右のシルバーの方がコンプレッサーと呼びます。

カットしたらこんな感じです。エンジンから出た排気ガスはタービンホイールにぶつかりながらマフラーへ抜けていきます。排気ガスがぶつかったタービンホイールは回りますが、同軸のコンプレッサーホイールも回ります。この時にエアクリーナーから入ってきた空気は圧縮されてエンジンへ供給されます。これがターボです。

ここから森本らしい記事になりますが、よくチューニングカー等でこのようなものを見たことがあると思います。

これもそうです。タービン側に何か巾着のようなオムツのような・・・なにか被せています。

実際はこのようにタービン側を難燃材で作られたカバーで覆っています。

これは【タービンブランケット】と言います。上にカット図がありますが、コンプレッサー側は冷やさないといけませんが、排気側は冷やす必要はなく逆に温度が高い方が良いのです。理由は排気ガスというのは温度が高い方が流速が速くなります。体積なども勿論関係してきますが、知られていませんが気体にも粘度というものがあり高いとサラサラなんです。抜けが速いということはタービンが速く回り(ラグが減少)、排気側のタービンを覆っているので輻射熱が大幅に減るので周辺のパーツの負担も減ります。横についているコンプレッサーも輻射熱の影響がすくなくなり、吸気温度は下がりパワーが上がります。

よくエキマニにバンテージを巻いている車両(バイクでも)がありますが、全く同じ理屈です。冷やすのではなく排気ガスの温度を高くして流速を落とさないようにしてるのです。

実はこのタービンブランケットはカリカリのチューニングカーだけに必要なパーツではなく、一般車両でも効果を発揮します。これはAMG A45のストリートカーのものです。

これはBMWのツインターボ用。

これはVWゴルフ用です。

これはBMW MINI用です。

タービンブランケットは日本ではあまり普及していませんが、一部の間では流行っているというよりも常用していてやめられなくなっている方も多くいます(笑)

実は森本も10年以上前から使っています(専用品が無かったので汎用品のデニム柄仕様を使っています)。肝心の効果は本当に絶大です。ターボラグが減りエンジンルームの温度も下げられています。おそらく燃費も上がっていると思います。

これを見て、自分の車にも付けてみたい!と思った方はぜひぜひお勧めします。工賃は発生しますが当社でも勿論取付可能です。専用品はforge、ecsなどが有名ですが、どうしても適合が無い場合は森本のように汎用品を使いましょう。

これが汎用品です。世界のどこかに必ず適合するブランケットはあります。

これも汎用品です。世界の車好きが集まるeBAYでは材質もカーボンやチタン、カラーも選び放題です。しかし!注意点があります。それはきちんとした商品を選び、取付を綺麗に行わないとブランケット自体が「燃える」ということです(経験済み)。国内外問わず、ネット通販の場合は粗悪品には充分注意してください。取付に関しても無理やり取り付けたり手荒に扱うと生地がほつれると着火する原因になります。

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