ボクスターにENDOX!
ボクスターは今回初めて作業します。まずは洗車、下回りのスチーム洗浄、キャリパー洗浄した後に通常の養生をします。これまたマスキングテープ、マスカー紙をふんだんに使ってキャリパー周りもすべて養生していきます。一番時間のかかる作業ですが、これを怠るとENDOXはゴム粒子を強烈なエアで吹き付けるので余計な部分に塗装が飛散してしまい大変なことになります。また、完全に養生することで安心してガンガン吹き付けて作業できるということもあり、仕上がりも当然綺麗になります。
さて、ボクスターさんですが911同様、アルミを多様しているのでそんなにペイント箇所はないので今回は防錆ではなく防音をメインにおこなっていきます。磁石で鉄かアルミか判別していき全体をチェックします。
フロアのカバーはすべて外してみますと画像のパイプの右と左で色が違うのがわかりますでしょうか?パイプやカバーを組み付けたあとに防錆ペイントをしているようでカバーの中はほとんどペイントはされていません。フロアなので防音のためにも今回はココを集中攻撃します。
オイルラインやクーラントラインはペイントしません。というか絶対にしてはいけないのです。高温になる部分にENDOXをペイントしてしまうと熱せられて匂いがでるためです。シャシブラックだとその辺りはあまり気を遣わなくていいのですが。そうでなくてもENDOX施工後は匂いがでてしまいます。画像のようにパイプにも養生します。
こんな感じでパイプなどはテープなどを駆使してマスキング。リアのエンジン回りだけは絶対にペイントしませんのでカバーはあえて残してあります。ENDOXが割高なのはこの養生に数時間かかるからです。
施工後に養生をすべて取った状態です。最初は薄く全体に吹き付け、時間をおいて本塗りする感じでしょうか。今回はフロアのトンネル内はとくに多く吹き付けています。カバーをすれば何をしたかわかりませんが・・・。
ブレーキラインなどが集中する場所もENDOXを吹きました。ここも普段はカバーで覆われていて見えない部分です。
最後にフロアの隙間や穴にマルチワックススプレーを噴射して終了です。黄色くちょっと垂れてきているのがそうです。最近はENDOX施工の依頼が増えてます。気温が高いと乾燥も早く作業しやすいのでやるなら今の時期に持ってきてください(笑)
おまけ
去年の10月にこのブログで・・・
今回はマニアックすぎました・・・。
人には色んな趣味があるものですが、森本にも色々な趣味があってその一つに古いエアガンコレクションがあります。最近のではなく20年くらい前のエアガンが好きでコレクションが少しあります。 画像は先日手に入れたFNCというライフルです(銃刀法の関係で完全不動ですが)。バブリーな時代に田園調布に所在したアサヒファイヤーアームズ製で米軍海兵隊の訓練に実際に使用されたくらいリアルで実銃そっくりにできています(実銃と同じ重さなのでアホみたいに重いです・・)。当時定価で10万円くらい。販売中止になった後もプレミアが付いて現在もまだ価値があります。 只今OH中で、塗装職人さんにパーツを一旦送るのです(もう変態の領域です)。 完成したらまたアップします。
と書きました。で、先日ようやく職人さんから「完成しました」とのご連絡が。半年以上もかかりましたが、作業はずっと進められていて何度もやり直しをしました。塗装の状態と質感が理想にならなかったようです。ちなみにこの作業を依頼するだけで同じライフルが買えるくらいの価格がします。こういう所でも商売は成り立っているのです。
各パーツ共の質感が全く変わって帰ってきたのでワクワクしながら子供の用に喜んで部屋でゆっくり組み立てたいところですが基本的に家内に内緒なのでコソコソ車の中で組み立てます(笑) ゴソゴソ…….。
こりゃすごい・・・。平面だし、ブラスト加工、ペイントとどれを取っても一級品です。一部は森本の要望で加工してもらってます。
完成です! この状態ですでに〇十万円の価値があるらしくすぐに買い手がいるのですがまだ手放さないで放置します。何に使うわけではないのですが手元にある・持つ・見る・見せる・・・という、ただそれだけでこの趣味は成り立ちます。変人の域ですが、この類の趣味は理解できる方でないとアホにしか見えません(笑) 一度このライフルを実際に手にして重量感と質感に感動してみたい方は森本まで。たぶんいないと思いますが。