今回はフェラーリ308クアトロバルボーレのタイミングベルト交換と、
カムシャフトシールからのオイル漏れ修理を紹介します。
タイミングベルトは355、360と同じ2本掛けで、フェラーリの中でも比較的交換しやすく
リヤ右タイヤとフェンダーライナーを外すとでき、ちょっと作業が
面倒な事はA/Cコンプレッサーや遮熱板を外すぐらいです。
これは1~4シリンダー側のタペットカバーを外したところで、カムシャフト
シールを交換するには348と同様でカムシャフトの脱着が必要です。
これは5~8シリンダー側で同じ作業をしますが、エンジンフードを外し
結構狭いスペースでの作業でした。
色々外していた部品を元に戻し、オイル漏れの汚れを綺麗にして完成。
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しかし、エンジンを始動するとアイドリングが安定せず、吹け上がりが悪く
なっているので追加の故障探求になります。
最初に点検したときは異常無しと判断したkジェトロニックインジェクションですが、
指で押しているセンサープレートが重く、動きが悪くなっています。
これはフューエルデスビ内部の汚れによる詰まりが原因と思われます。
分解、修理が必要ですが、その前に
ガソリンタンクに注入し、燃料や燃料系統の汚れを浄化する、モチュールのフューエル
システムクリーンを使いエンジンを掛けてしばらく様子を見ていると、アイドリングは徐々に
安定し、吹け上がりも良くなり効果が体感でき修理をしなくて済みそうで、
エンジンの基本調整と試運転を行い問題がないので完治です。