おはようございます。今日も除雪から始まりました。雪まつりが終われば一気に春です。もうしばらく頑張ります。
森本お得意のB5のアウディの車検をしました。交換パーツしたパーツ達を紹介します。これはホールセンサーと呼ばれるものです。体感できる不具合はなかったのですが、テスター診断で故障コードが消えなかったので交換。カムの位置を監視している重要なパーツですが、高回転まで回した時でないと交換した成果は発揮されません・・・。
サーモスタットです。水温の上昇が遅かったり、適正値まで水温が上がっても走行中に下がるので交換。メーターの故障も考えられるので、これもテスターでECUから出ている水温値で判断します。
ウォーターポンプです。B5のアウディの4気筒エンジンは相当昔のゴルフ2くらいのエンジンと構造があまり変わってませんのでポンプも懐かしさすら感じます(笑) 単体で交換可能ですのでタイミングベルト交換とは別に作業出来ることと、頑丈な作りなのが長所なのですが今回は10万キロを超えて漏れと異音の為、交換です。
これは上記のポンプを駆動しているベルトです。亀裂のため交換。エンジンのクランクからベルトでパワステポンプを回し、パワステポンプからこのベルトでウォーターポンプを回しています。切れてもエンジンも普通に回り、パワステも効きますがオーバーヒートします。アウディB5通から言わせると、ディーラーや専門店でも「パワステベルト」と呼ぶ方がいますが、これはウォーターポンプベルトです。構造上、そうなんです!
ファンベルトも亀裂のため交換。
プラグです。B5の1.8Tエンジンはプラグが結構重要です。圧縮比がターボの割に(当時としては)NAに近く、負荷が大きいためです。そのため交換するとパワーアップが体感できます。マニアックな話ですが、このB5のターボエンジンはピストンが最初からマーレーの鍛造、コンロッドはピン径20mmです(B6から19mm)。腰下が相当頑丈なのでメンテナンスさえしていればガンガン回しても壊れることはまずありません。
フロントのマルチリンクのコントロールアームが一本ガタのため交換。このマルチリンクはB5が最初で現行まで継承されていますが、悲しいかなB5はアームが華奢で次々とガタが出て交換が必要になります。
リアローターが摩耗と錆のため交換。当たりが悪いので残量のあったパッドも勿体ないですが同時交換です。B5はリアのブレーキが以降のB6に比べて あまり強くありません。町中をチョロチョロと乗っている程度だとあまり効力が発揮されず、動きがないので少しの錆や固着が発生して悪循環が始まります。B5にまだ乗っている方はブレーキは時々ガッツリと踏み込むようにしください。B6以降のA4はノーズダイブを減らすため、リアのブレーキが強めに効くようになってますのでそこまで神経を使うの必要はあまりないです。ついでに書きますと、B6以降のアウディはリアのホイールが真っ黒になります。それはリアブレーキが良く働いている証拠です。減るのも早いのですが(笑)
今回は結構な金額がかかってしまいましたが、しばらく安心して乗っていただけると思います。次回は燃料ポンプや二回目のタイミングベルト交換、距離によってはイグナイターなど予防整備が必要になってくる事も考えられますがマニュアルのアウディはもう買えませんので大事に乗っていただきたいです。自分も同じ車で距離も似てますので負けずに20万キロ目指して頑張ろうと思います(笑)