ずっと天気がパッとしませんが、今週も張り切っていきましょう!
またまた森本のENDOX施工。今回はE60です。アーム、フレームにアルミがふんだんに使われていて防錆処理の必要はほぼないのですが、今回は防錆というよりも防音での施工です。ENDOXは実は防錆だけでなく、防音効果もあるのです。ゴムの膜で覆うわけですから当然ですが。
フロアのカバーをほぼすべて外します。
左右フロアのサイド部分。「耳(みみ)」と勝手に言っている部分です(笑) 国産の感覚で言えば左右のジャッキをかける部分です。肌色に塗装してある部分があります。これは防錆処理です。ここを見るとBMWが製造過程でしっかりした防錆処理を行っているのがよくわかります。仕事柄、車の下廻りばっかり見ているとよくわかるのですが、国産車はまずここが腐食します。防錆処理がしてないからです。鉄と鉄の勘合部分であり水が溜まる部分でもありますから融雪剤を使う地域だと完全にアウトです。欧州車の大半は防錆処理以前に亜鉛メッキ鋼板を使っているので元々錆には強いのですが、この車に関してはその上にさらなる防錆処理をしてあるということです。
上の画像もこの画像も単純にリフトアップしても左右の馬鹿でかいカバーを外さない限り見ることができない部分なのですが、つなぎ目の溶接部分に防錆処理が見えます。見れば見るほど関心します。見えない部分にも手を抜かないのはさすが高級車です。今回はその肌色部分以外の鉄板部分をENDOXで覆います。
こんな感じで・・・・
フロア全塗りです。ペイント後はカバーを元に戻すので全く見えませんので森本の丁寧極まりない仕事が見せることができず残念ではあります。不信に思われる方はどうぞ実際に作業中や作業後に実際に見ていただきたいです(笑)
単純にENDOXをペイントして終わりではありません。画像でデロっと黄色っぽい部分が見えますが、水が溜まりそうな部分やENDOXで吹き付けが困難な部分に関しては特殊なノズルを使って防錆剤を噴射しています。
先程書いた”耳”の部分です。ガチガチにENDOX処理しました。画像では白っぽい部分にENDOXが飛散しているように見えますが、これは養生シートなので心配ないです。徹底的にガンガンペイントできるのはこの養生シートのおかげなのです。使い捨てなので変態森本が使うと尋常じゃないほど使用します。新聞紙、マスキングテープなども大量に使います。いつか使いすぎだと会社から指摘されるかも知れません(笑) ちなみにガチガチにペイントしているのですが、場所によってはENDOXの膜で逆に水が抜けなくなり腐食が始まる心配のある箇所もあります。その辺りはこの養生・マスキングの段階でちょっと工夫したりします。
今回の作業は大体5時間弱です。年中作業可能なENDOXですが、冬と違って気温が上がると洗浄後の乾燥も早くなるので作業はしやすくなります。 冬の融雪剤だらけの環境を乗り越えた下廻りの洗浄やチェックも兼ねてENDOXの施工を御勧めします。