先日作業したトアレグのプロペラシャフト修理です。センターベアリングのマウントを社外の強化品に変えます。マウントに亀裂が入り画像のように隙間が開くことでプロペラシャフトが暴れて室内にゴトゴトと異音がしてきます。
今回の車両のように大きな亀裂の場合、マウントを外すとこのようにスッポリと抜けてきます。本来はシャフトのベアリングに完全に固定されている部分です。
これはマウント側ではなく、シャフト側。ここのベアリングの周りにマウントが固定されているのですが、このようにゴム部分が千切れてしまっています。
当社で扱っている社外強化マウントを取り付ける際はここのベアリングに付いている千切れたゴムは全て取り除く必要があります。ベアリングはそのままでゴム部分だけを慎重に剥がします。この作業を適当に行ってしまうと正確にマウント付きません。強化マウントはプロペラシャフトを外さずに作業できるという事で簡単な作業だと思われがちですが、実はノウハウが無いと時間ばかりかかってしまって工賃高くなり、この社外マウントのメリットでもある費用を抑える事ができません。
あと、社外の強化マウントですがデメリットもあります。それは異音が発生しても乗り続けた車両は先程のベアリングも損傷してしまっている場合があって、この場合はマウント交換はできません。それから強化品は純正のようにゴムを使って振動を吸収する仕組みではありません。よってセンターコンソール付近の振動は若干増えます。コンソール下のセンタートンネルと強化マウントが干渉するためです。
しかし、ご安心を。強化マウントのメリットは一度作業するとベアリングマウントに関しては半永久的に壊れない、そして費用が安いというものがありますが、当社ではプロペラシャフトAssyであっても高品質な社外品の入手が可能です。強化マウントには敵いませんが、純正よりも費用は大分抑えられます。