前回に引き続き5年程前の修理を御紹介。
ベンツW210、ABSランプ点灯にて入庫した車輌です。
とりあえずABSコンピュータに残されている故障入力の呼び出しをしてみます。
この車輌で始めて見る内容の入力でした。
リングギアというのは各ホイールの回転数を検知する為の
センサーの受け側、ドライブシャフトと一体になっている表面に凹凸があるリングの事を指しているので点検してみると・・・
本来、右の様に凹凸が無ければABSが機能しないのですが
入庫車輌に装着されていた部品(左側が装着されていたシャフト、右がリングのみ部品交換したシャフトです。)
は錆びの為、腐食してすっかり凹凸が無くなっていました。
ここでも根本的な原因は錆びでした。
当然、部分的に腐食しているはずも無く、錆びによるダメージは
車輌の下廻り全体に及んでいましたのでフロントを通じてその旨
ユーザーさんに伝えて貰いました。
カテーテル抜いて熱は下がりました。
抜いた跡が北斗の拳みたくなってます。
ポータブルの心電図です。
いくらするんでしょう?