プジョーの309ブレーク
自社での販売実績は数える程ですが業者様からの依頼でブレーキオイルが減るとの修理依頼です。
サイドブレーキが降りた状態で赤井警告灯が消えません。
下廻りのブレーキ配管やABSなど目視出来る部分からのオイルの漏れは認められませんでした。
目視出来る部分からの漏れが無い場合、推測出来る原因としては限られています。
ブレーキの油圧を伝えるマスターシリンダーという部品から漏れが生じていました。
上記の部品から漏れた分はマスターバックと呼ばれる
ブレーキペダルを踏んだ際の踏力を倍力させる装置の内部へ漏れていたので
外観での目視が認められなかったのです。
上記の丸い穴が空いた部分にマスターシリンダーという部品がネジで固定されています。
見えている穴の奥は空洞になっているのですが穴の面までブレーキオイルが溜まっていました。
通常の仕様では普通にブレーキは効いていますが
急制動時に級にブレーキが効かなくなる可能性があり大変危険な状態でした。
外部に漏れているのなら1年点検時などに指摘させて頂く事が出来るのですが
この様なケースでは中々予測しにくい面もありますので
メーター内に警告灯が点灯した場合は早めの点検を受けて頂く事をお奨めします。
雨の日に同様の依頼で点検した際、
フロア部がかなり濡れていてフロア配管の漏れに気がつかず上記の部品を交換しかけた事があります。
点検の際には条件を揃えて点検しないと誤診の可能性が高くなる事を体験した例でした。
先日、ミニのユーザーさんがタイヤの空気が抜けて自走不能との事で引き取りに行ってきました。
自社へ引き下げ点検
表面からの点検ではパンクやリークは認められませんでした。
タイヤを外して裏側を点検すると釘がサイド部分に刺さっていました。
路面に接地する部分ならパンク修理が可能なのですが
横の部分は修理してもカーブなどでタイヤが撓んだ際に一気に空気が抜けてしまう可能性があるので
基本的には交換になってしまいます。
引き取り時にユーザーさんに話を聞いたのですが
このタイヤ買って一か月しか経っていないとの事。
同様にパンクしたのですが他の3本も溝が減っていたので新品をカー用品店で購入したとの事でした。
今回左のリアに釘が刺さっていたのですが前回パンクしたのも同じく左のリアだったそうです。
一月の間に同じ場所のタイヤが2回もパンク・・・・
ユーザーさんに「何か気をつける事ありますかね~?」
との問いにちょっと困ってしまいました。
表なら悪戯された可能性も疑いますが裏ではそれは無いかと・・・
う~ん御払いでも行きますか。