森本です

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下廻りからガラガラ音がする、吹けが悪くなった、硫黄のような臭いがする・・・などの症状は触媒装置の損傷が考えられます。

一般的な触媒です。キャタライザーとも呼ばれ排気ガスを浄化する装置です。

触媒の中身はこんな感じのハニカム(蜂の巣)構造です。排気ガスはココを通って浄化されます。輸入車のほとんどはセラミック触媒ですが、セラミックなので割れやすいのです。ちなみに割れやすいから強度を確保するためにハニカムの目を細かくする必要があり、そのために排気の抜けが悪くなり本来はスポーツ走行には向いていません。スポーツ向けのメタルキャタライザーと呼ばれる触媒は名の通りハニカムが金属ですから目を大きく粗くすることができるため排気の抜けが良いのです。

セラミック触媒が割れるとこうなります。内部のハニカムが崩れているのがわかります。構造上、衝撃に弱いので例えば下から突き上げても簡単にヒビが入り、そして割れます。外から見て凹んでいる触媒は中身が割れていると思って結構です。

これが残骸です。チョコレート菓子のようですが食べられません。

こっちはもっと美味しそうですが、これが一番深刻な触媒の損傷状態です。

裏側を見るとセラミックのハニカムの断面が見えますが、これは衝撃で割れているのではなく”溶けて”いるのです。セラミックが溶けてしまうのですから相当な排気温度に達しています。デトネーション(異常燃焼)といいます。こうなると触媒交換以前にエンジン側の制御系異常を疑う必要があります。ノーマルエンジンでサーキットをレッドゾーンのまま走り続けたなら別ですが、普通に走っていて異常燃焼になる場合だと、例えばハイオク指定の車にレギュラーを入れたか、エアフロメーター、O2センサーの制御が異常になった、または触媒が損傷して(割れて)排気の抜けの悪い状態(詰まった状態)で走り続けたなど、色々と原因として上げられます。

当社のお客様の中で(欧州車限定ですが)まさかレギュラーを入れている方はいないと思いますが、入れていたらすぐにハイオクに戻しましょう。今は異常がなくても絶対にエンジンと触媒にはよくありません。 最近エンジンをかけると下からガラガラと音がする、車が遅くなった・・・・などの方はすぐにお越しください。エンジンの異常が触媒損傷につながり、大気を汚染するほかに燃費も悪くなり地球にいいことがありません。 下回りの点検(触媒の触診)、テスター診断(失火や空燃比制御などのトラブル)を行うことでトラブルを事前に知ることができますので車検以外にも一年ごとの定期点検をおすすめします。そして触媒交換となった場合でも当社では中古良品で対応できますのでご安心ください。

おまけ

子供にはエリンギを松茸だと言い張って通してきましたが、5歳にもなると「エリンギは松茸ではない・・」ということに気が付いてしまったようです。子供をなめてました。「香り松茸、味シメジだぞ」と説得しても通用せず、松茸を食べたいと言い出しましたので・・・・

七輪もありますし秋なのでせっかくだから松茸の購入に踏み切ることにしました。森本は愛車の強化クラッチ換装の為にコツコツ貯金をしていましたが、かわいい子供の為に貯金を崩します(笑)

ですから現在、国産松茸を探しているのです。ちなみに画像のは通販で売っている国産松茸2万円なり(中国産なら沢山あって1/4くらいの価格ですが、最近色々ありますから絶対買いません)。 国産の相場は200gで1万円くらいらしいです。高いですね。ただのキノコなのですが(笑) 来週のアップ時に森本が子供との約束を果たしたかどうかがわかるでしょう・・・・。

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