今日も雨の札幌です。明日も雨らしいです。嫌ですね・・・・。先日、お客様とお話しする機会がありBMWのターボエンジンについてだったのですが、ターボバカの森本ではありますが言葉ではなかなか説明できない部分があったので図を交えてここで書きます。
BMWのターボエンジンは二つ。これまた誤解を招くような名称なんです。一つは「パラレルツインターボ」。そしてもう一つが「ツインスクロールターボ」です。
まず、このパラレルツインターボ。初期の3Lターボエンジンがこれです。画像の通りターボチャージャーが二つあります。6気筒のうち1、2、3番と4,5,6番のマニホールドにそれぞれターボがついています。ツインターボ化のメリットは高出力化だけではなくひとつのターボチャージャーが受ける排ガスの量が少なくて済むのでタービンを小型化することができるほか、レスポンスも向上させることができます。
そして面倒くさいのがツインスクロールターボです。これをツインターボだと勘違いしている方が多いのです。新しいBMWの3Lターボエンジンがこれです。これはツインターボではありません。タービンは一つしか付いていません。完全なシングルターボエンジンなのです。なぜツイン?なのかというとタービンの入り口(タービンを回すための排気ガスの導入口)が二つあるのです。これが「ツイン」と言われる理由です。
上の画像はBMW用ではありませんが、こんな感じです。なぜBMWがツインスクロールにしたのか? かれこれターボエンジンを自己流で弄ってきた森本からすると凄い技術なのです。このターボエンジンに搭載されるターボチャージャーはシングルではありますが、その排気ガス導入口を2 つに分けることにより、ツインターボと同様にそれぞれの1,2,3番、4,5,6番の排気ガスが分かれてタービンに入るのですが、直列6気筒エンジンの点火順序は1-5-3-6-2-4なので排ガスはそれぞれの導入口に交互に入ることになります。これにより排ガスの干渉が少なくて済み、かつ排ガスのエネルギーが効率よくターボに導かれます。さらにこれをバルブトロニックと組み合わせることでシリンダーに吸入する空気のレスポンスが高まり、排気ガスの流速も早まるのでタービンの立ち上がりもまた速いという凄い技術なのです。そしてシングル化は軽量化にもなります。バルブトロニックの技術を持つBMWが3Lにこのツインスクロールを選んだ理由がわかります。ちなみにさらに高出力化をする場合はやはりツインターボの方がメリットが多いので一部車種ではツインターボを残しています。
ターボに関しては森本まで(笑)
おまけ
前回の函館納車に次いで、今度は厚岸(!)まで不動車引き取り行ってきました。これは行きで撮った画像。とりあえず白糠まで向かってます。親子の鹿さんもいました。天気もよく札幌より涼しくて気持ちがよかったのですが、この時点で3時をまわっていて少々焦っています(笑)
まだ白糠に着かず法定速度を守りつつ焦って走っている時の画像(笑) よく見えませんがフロントガラスは虫の付着で凄いことになってます。
ちょっと暗くなってきて天気も崩れてきて、さらに時間ばかり経過しているのでかなり焦ってます。クマ出没注意の看板を写メしたかったのですが、そんな余裕はありません。
一気に帰りの画像です(笑) 途中の画像を撮る余裕は一切ありませんでした・・・。 帰りの白糠の手前でトイレと併せてスタンドで給油したのですが、急いで札幌まで帰っている途中なんです・・という話をスタンドの方としていました。給油が終わって濃霧の中、ワイパーをかけながら走っている時に視界がすごく良くなっていることに気が付きました。おそらくスタンドでトイレへ行っているほんの少しの間にスタンドの方が虫の汚れを綺麗に取ってくれたのだと思います。この場をお借りしてお礼申し上げます。ありがとうございました!白糠から高速入り口の浦幌ICまでの約60キロの山道が異常に長く感じました。霧で見通しが悪く、道路の真ん中で鹿は死んでいたり、鹿もキツネもどこから出てくるのかわからずスリル満点な帰り道でした。
そして会社に着いた頃は10時を回ってました・・・・。