森本です

  1. featured
  2. 19 view

車検でお預かりしたフェラーリ308です。10年間も熟成されつつ製作されたモデルで販売開始は1975年ですから森本の生まれる前になります。1981年にキャブレターからインジェクションへ変更、翌年にヘッドが4バルブ(クワトロバルボーレ)化されました。この車輌はその308QVとなります。

驚くほど乗りやすく調子がいい車でお客様も満足されているようだったのですがお預かりしてすぐに不具合を発見。 試運転してからエンジンを止め、しばらく放置後に再始動しようとしたらセルは元気に回るもののエンジンが全く掛かりません。 森本壊したか!?と思いましたが、エンジンを冷ますと普通に始動します。 試しにもう一度エンジンを完全暖気して止めて10分程放置。 セルを回しても始動しない症状が簡単に再現できました。故障探求に入ろうとしますが短大で「名前だけ覚えていればいい・・・」と流された記憶があるKジェトロというインジェクション方式。 勉強して実際に触って調べての繰り返しでようやくたどり着いた怪しいパーツが画像のフューエルアキュムレーターです。 

どきどきしながら交換させて頂いた新品のアキュムさん。約10万円・・・・。

燃料ポンプとフィルターの間に取り付けられており、エンジンに送るガソリンの圧力を保持しているパーツです。エンジンが始動しない症状の時に燃料ポンプは回るが全くガソリン臭がない・・・・・エンジンが冷えていれば症状が出なくて完全暖気後の更に暫く放置後に症状が出るという事で調べるとこの手の古い車で見られる「パーコレーション」という症状のようでした。燃料ラインにあるガソリンが(停止した)エンジンの余熱で沸騰して気化してしまい所謂「エアが噛んだ」状態になるというものです。 パーコレーションを防ぐにはガソリンを冷却するか燃料ラインに圧力をかけておく方法があり、アキュムレーターは後者の役割があります。

交換後は始動性が向上して完全暖気後も関係なく一発始動するようになりました。パーツ代が恐ろしく高額だったので正直ホッとしました。 K(KE)ジェトロでまだ頑張っている輸入車がまだありますのでエコカーとは全く逆ですが今後も古い車も平行して勉強していきます。

 

.

関連記事

Ferrari 488 GTB F1 DCT 在庫あります

Ferrari 488 GTB F1 DCTフェラーリのグランツーリスモ・ベルリネッタがあります。670馬力、目の覚めるようなパフォーマンスと魅力的なサウンド…

  • 162 view

春に向けてメンテナンスのお誘い

今年は雪解けもスムーズに進み、札幌市内の幹線道路では、路面が乾いた状態になりました。いつもよりスプリングシーズンの到来が早まりそうです。オールシーズンみな…

  • 54 view

本日は定休日

いつもジャパントレーディングをご愛顧頂き誠にありがとうございます。誠に勝手ながら本日火曜日は休日となります。今日3月11日、東日本大震災から14年。震災に…

  • 18 view

HANDAです

9月も月中にな ろうとしています。自分的には好きな季節です。仕事をするにも遊ぶにも体に 優しい季節です。何よりも車にも優しいのがいいですね。さて、仕事をするには 最適の季…

  • 20 view

メンテナンスお受けします

季節の変わり目です。エアコン、ワイパー、エアフィルターのチェックを無料でおこなっています。整備・修理お困りの事があれば何なりと弊社にご相談下さい。また、…

  • 20 view

中井です。

内燃機専門の業者さんにバルブの曲がりを点検して頂いた所、吸入側と排気側のバルブが全て曲がっているとの回答でした。当初、目視で曲がりが確認出来たのは数本でしたので出費は…

  • 28 view

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

コメントするためには、 ログイン してください。