今日は実験のような整備です。
ニュービートルのストラットマウントは3万キロで完全に駄目になるという噂がありましたので、実際にまだ3万キロしか走っていない’06ニュービートルのマウントを分解してみました。これはそのアッパーマウントをエンジンルームから覗いた写真です。色で示した部分の隙間が大きさがそのまま劣化状態を表しているといっても過言ではありません。
これがアッパーマウント本体です。右の新品と比較してみると良くわかりますがこれだけ潰れています。距離を走ればそれだけ劣化は進みますが、このビートルもワーゲンの工場から出荷されてから5年以上も経っているわけで、ゴム製のマウントもビートルの車重を5年以上も支えていたと考えれば潰れて当然かも知れません。ゴムなので年数が経てば硬化もします。
交換後はこんな感じで隙間が少なくなります。隙間分(潰れていた分)車高は上がり、アライメントも適正化されハンドルも軽くなって乗り心地も激変します。 ゴルフ4も全く同じなのですが、ビートルの方が劣化が早いという方も多いようです。 それは劣化が早いのではなくてビートルは少々無理なボディ形状をしている分、アライメントの変化が伝わりやすいのだと思います。
エンジンやミッション、サスペンションのマウントやブッシュなどにもゴムのマウントは使われていて本来は消耗品ですから定期的に交換しなくてはいけませんが、車検にパスしない等よほどの事がない限りは交換などしないパーツでもあります。 長く乗っていると本来の車の乗り心地やハンドリングなどが忘れていくものですがマウントの交換でビックリするくらい変わることもあります。マウントやブッシュなどの交換は車の整体みたいなものです。劣化が明らかな場合はどんどん交換しましょう。
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