BMW ヒーターフラップの故障について

  1. メンテナンス・工場
  2. 3065 view

森本です。

ここ数年はSNSのコミュニティを通じて海外の方々と整備に関しての情報交換をしていますが、最近多いネタがこれです。

BMW MINIのF56、  X1 F48、2シリーズのF45などのヒーターの不具合です。運転席側だけヒーターが効かないという症状。

これはヒーターケース内部のエアフラップの状態です。左が助手席、右は運転席側。左の緑で囲んだ部分に黒いL字型のストッパーがあります。暖房時にはこれでフラップを止めて冷気を遮断しています。 右はどうでしょうか。赤で囲んだ部分を見るとストッパーを乗り越えてしまっています。こうなると冷気が混入してヒーターが効きません。

従来だと修理方法はヒーターケースごとの交換です。大体30万円くらい·······。ストッパーを乗り越えるだけなのですが。 フラップを動かすモーターのパワーとフラップの角度と貧弱なストッパー。設計の問題なのです。

海外でも多発していて予防策として外部から加工して予防してしまう方法があります。

実は先日なのですが、実際にヒーターが壊れてしまったX1にこの方法を施工して見事完治しました。おそらく永久的にフラップが乗り越えることはないと思います。

ほんの少しの加工なのですが、ピンポイントで色々しなくてはいけないので時間は多少かかります。

気になる方はお問い合わせください。フラップが折れてしまった場合は対応できませんが、折れていない場合は修復可能かもしれませんし、予防としても施工可能です。症状としては、運転席だけヒーターが効かない、ダイヤルをヒーター側に回すと一瞬だけ暖房になるなどです。

.

関連記事

下回り洗浄 防錆塗装

この時期は車の下回りが泥水や塩カルの融雪剤により酷く汚れ腐食するので定期的に洗浄をお薦めします。車体をリフトで上げ洗車機で綺麗に汚れを落とし、同時に損傷や腐食があるか…

  • 152 view

森本です

GLAのドラレコ取り付けです。最近はリアカメラとセットの2chが主流ですが、ゲート付きの車両の場合は取り付ける側(自分ですが)はきっちり作業しないと見た目も視認性も悪く…

  • 51 view

森本です

R60 MINI クロスオーバーです。この車の下廻りでよく見る光景ですが、エンジン後方のマウント部分にオイルの雫があります。定番のオイル漏れです。漏れの原因はマウン…

  • 41 view

森本です

最近はターボ車が当たり前になっていますが、【ターボ】の構造についてはこんな感じになっています。基本的にこのようなカタツムリのような形をした物体が合体しています。画像で…

  • 249 view