Ferrari 625 LM SPIDER SCAGLIETTI
1956年 #0612MDTR ENGINE IN-LINE4 POWER 220HP
6.200RPM TOPSPEED 250KM/H
9月のフェラーリカレンダーです。
1956年にル・マンは、2500CCの制限を設けました。
これは、前年レース中に起きた悲劇的な事故のためです。
これによってフェラーリは、2.5リッターエンジンの625LMを早急に完成させ
翌年のル・マンに参戦しています。
ですが1957年シーズンには、
国際スポーツ規則に全幅のフロントガラスと2つのドアを備えている必要があると規定され、
僅か一年の短いレース活動を終えています。
フェラーリは、同社の動力源となったV12エンジンが最も有名ですが、
4気筒エンジンは、1952年1953年のグランプリ世界選手権の最初の2回で優勝を切っ掛けに、
現在に至るレース活動におけるフェラーリ伝説の序章に大いに貢献したモデルです。
4気筒では、1956年に3台の625 LMに加え17台の500 TRが販売されましたが、
1957年以降、4気筒フェラーリは段階的に廃止され、
さまざまなV6エンジンを搭載したモデルに置き換えられます。
ワークスチームが開発したル・マン専用の2.5リッターバージョン625 LM。
間違いなくこれまでに製造されたフェラーリの中でも最も貴重なモデルです。