猛暑が続いて毎日汗だくで作業していますが、ガリガリ君で体内を冷却しながら頑張っています。
車のエンジンにはタイミングベルト、ファンベルトなど動力伝達の為にベルトが使われています。最近はプリウスがそうですが効率化、メンテナンスフリー化を考えて一切ベルトを使わないベルトレスになってきています。 しかしまだまだ現行の車にはベルトが活躍しています。今日はベルトのお話です。
ベルトにはいろんな種類があります。
これがVベルト。比較的古い車に多いです。 | |||
Vリブドベルト。現在主流のベルトがこれです。背面も使えるので1本で多数のプーリー(回転物)を回すことができます。 | |||
歯付ベルト。これはタイミングベルトに使われます。 |
ベルトの寿命は見た目で判断できる場合があり、硬化によるヒビ、微細な亀裂であったりします。
空冷ポルシェ(993まで)に使われるファンベルト、オルタネーターベルト、エアコンベルトはすべてVベルトです。フラット6の伝統の設計なんですが、伸びるので調整・交換を怠ると切れてしまいます。空冷ポルシェの場合は過大なエンジンの発熱量とベルトが絶えず熱源にさらされている点でベルトのメンテナンスはかなりシビアになる必要があります。走行距離にもよりますが個人的に言えば高いパーツではないので車検ごとにファンとオルタネーターベルトは交換して良いと思います。
ポルシェのファンベルトです。ヒビも亀裂もありませんが磨耗して伸びているので冷間時にベルト鳴きがしています。右が新品ですが左と比べて幅が違うのがわかると思います。調整でもOKですが年数が経っていたので交換させていただきました。
ベルト付近からの異音は故障の前兆です。ベルト自体か一緒に回っているプーリー、ポンプなどガタかも知れません。怪しいと感じたら早急に御連絡ください。
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