空冷エンジンのポルシェなど特例を除き車には、
エンジンその他を冷却させる事を主な目的として冷却水が使用されています。
若干の補充なら真水で充分なのですが、
冷却水の全量の大半を真水で占めてしまうと冬季に外気が氷点下を越えた際、
エンジンの中で凍結し最悪の場合、エンジンが破損してしまう事があります。
この損傷を防ぐ為、不凍液又はクーラントと呼ばれる液体を使用して
クーラントの原液と真水を混ぜてやりその比率により冷却水の凍結温度を決めてやります。
自社の場合は、地方のユーザーさんなども多いので大体、凍結温度をマイナス35度以下に設定しています。
今まで関東などで車輌を使用していて転勤などで札幌に来られたユーザーさんの車輌では、
結構マイナス5度などに設定されている車輌も珍しくはありません。
クーラントは一般的には赤もしくは緑色をしています。
汚損が激しい車輌の冷却水はこんな色してます。
水廻りの部品の耐久性を考えるとプラスチック製より鉄製の方が、
トラブルの発生率が下がるはずなのですが重量やコストの関係だと思いますが
現在の車は水廻りにプラスチック部品を多用していまして
メーカー、モデルによってかなり損傷を受ける比率が高い部品もあるので定期点検などの機会では
この様な部分も点検し交換の必要がある際にはフロントの飯田からお話をさせて頂いています。
BMWに使用されているプラ製の部品です。
上が新品下が交換させて頂いた部品。冷却水に直接触れる部分が溶解しています。
フォルクスワーゲン、アウディに使用されている冷却水をエンジンの中で循環させるウォーターポンプです。
廻される羽根の部分が土台にめり込んでます。
プラスチック部分が割れてます。
この記事へのコメントはありません。