森本は今回も異音の探求です・・・。
車はW124のE320。車検でお預かりしたのですが微妙にエンジンから嫌な音がしてます。「キン・キン・キン・・・・」と小さな回転音です。お客様からの依頼作業では無かったのですが、大きなトラブルの前兆かも知れませんのでとにかく原因を見つけないといけません。回転音なのでベルトを外していくと何かがおかしい。わかりますか?
ベルトが架かっている中央のプーリーの位置が変です。左のプーリーと奥行きが違ってます。そしてプーリーの外周が!
こんな感じで削れています。削れているという事はこのプーリーが奥に動いてしまったという事です。異音の原因はココのようです。よく見るとこの下にあるクランクプーリーに当たっているようです。
プーリーを外して裏を見るとこんな感じ。ガリガリくんです。なぜ奥に入っていってしまったのでしょうか??
プーリーが外れた状態のベース部分。これ自体が奥に入っていて擦れていました。手で回すとゴロゴロします。
ベースを外して裏から見た感じです。 予想通りベアリングが抜けてきていました。ベアリング自体も破損しているので交換が必要です。
お客様からの承諾を得て新品に交換(やたら高価でビックリしました・・)。 当然ながらご覧の通り新品は隙間があります。
削れていたプーリーは修正が効かず、ベルトにダメージを与えると判断しプーリーも新品に交換。組んだ状態がこれです。本来の位置になり異音は当然完治しました。微妙な音の探求は難しいですが、これくらい原因がはっきりしてくれてると自信を持って作業できます。いつもこんなのだといいのですが(笑)
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