中井です。

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一般的にクーラントと呼ばれるエンジンを冷却するための不凍液はエンジンにとって非常に重要な役割を担っています。
エンジン内部に水を循環させてエンジンを冷却してエンジンの損傷を防ぐのがクーラントの主な目的なのですが、
水道水をそのままエンジンに入れてしまうと
水をそのままエンジンに入れている場合、気温が氷点下まで下がった時、
エンジン内部で水が凍ってしまいエンジンに重大な損傷を招く事になります。
水に不凍液を混合する事により冷却水の凍結温度を下げてやりエンジン損傷を防いでいます。
水に対して不凍液の割合が多い程、凍結温度が下がります。
国産車では寒冷地仕様の車両では非寒冷地仕様の車と比べると凍結温度が低く設定されています。
輸入車の場合、寒冷地などの設定は特には無いのですが、
販売させて頂いた車輌などで本州からやってきた車輌や転勤で本州からやって来られたユーザーさんなどの車輌では、
凍結温度がマイナス10度程しか無い車輌が結構やって来ます。
札幌市内などではマイナス10度以下になる事は滅多にありませんが、
旭川などではマイナス10度の設定ではかなり危険な状態ですから自社ではおおよそマイナス35度程に設定しています。

この測定器を使用して凍結温度を測ります。

冷却水は基本的に2年毎、車検ごとに各メーカーでは交換推奨しているのですが実際、
そこまでマメに交換しなくてもトラブルに発展しないのが実際の所ですので自社でもユーザーさんからの依頼が無い限り交換は行っていません。
ただあまりにも冷却水の汚損が激しい場合、工場側としては交換推奨させて頂きますので検討してみて下さい。

一般的には不凍液の色は赤か緑で経年劣化などにより色に多少の変化が現れてきます。

劣化、汚損が進行すると赤がこんな感じの色になります。
車輌はアウディです。ウォーターポンプ交換の作業でしたが、
汚損が酷いので冷却水通路の簡易洗浄を行った後クーラントを注水しました。

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