中井です。

  1. featured
  2. 18 view

今年の夏は北海道でもかなりの猛暑が続き、
工場内で主に一般修理を担当している私の印象では例年よりもエアコン関係や水廻りの修理が多かった印象があります。
その中でもウォーターポンプと呼ばれるエンジン内部に冷却水を循環させる部品の交換を御紹介します。
車を人間の体に例えるならウォーターポンプはさしずめ冷却系統では心臓部にあたる部品となります。
このウォーターポンプ、タイミングベルトで駆動される、独立したコグベルトで駆動される、
ギヤにより駆動されるなどメーカーやエンジンにより駆動方法は様々です。
そんな中でもフォルクスワーゲンゴルフⅣはタイミングベルトにより駆動されていますが、
一般的にはタイミングベルトの交換推奨時期としては10万キロが一つの目安になっています。
(ワーゲンの推奨はたしか12万キロだったと思います。)
たしかにベルト自体は10万キロ以上の耐久性があるとは思いますが、
それ以前にウォーターポンプやタイミングベルトを駆動させているベアリングの寿命が先にきてしまい異音が出るなど、
最悪の場合タイミングベルトが破断するといったトラブルが起こるのが現状です。

左が新品、右が取り外したポンプです。

画面中央に亀裂が入っているのが判るでしょうか?

ヒーターから暖かい風が出ないとのトラブルで診断した結果、
冷却水がエンジン内部でほとんど循環していない=ウォーターポンプのトラブルと判断してウォーターポンプ交換の作業をしました。
画像の様に本体から樹脂製の羽が空廻りして手で引っ張ると完全に抜けてきました。

ここに動画を挿入予定ですんで暫し御待ち下さい。

初めてこの作業をした時にはビックリした記憶がありますがゴルフⅣやポロではあまりにも多いトラブルなので最近では見慣れてしまっている感があります。
かなり多いトラブルなので私的にはこれリコールになって当たり前じゃねーかと思います。
純正品ではABS樹脂で出来た羽の部分が材質強化になり供給されていますが所詮、プラスチックですからいずれは同じ事だと思います。
寿命は延びると思いますが・・・
環境の為にリサイクル製を重視しているのだと思いますが材質の選定に明らかに問題があるのではないでしょうか?
でも一つ不思議な事が   これほど羽が空廻りしているのになぜかオーバーヒートには至らないのです。
ただ兆候としては多少水温計が高め気味、前記した様に暖かい風が出ない、出にくいなどがありますので、
これから冬に向かう季節ですから
暖かい風がちゃんと出るかどうかはこの時期の1年点検での季節柄の点検項目の一つでもあります。

.

関連記事

自動車保険、東京海上日動の代理店です

当店は自動車保険、東京海上日動の代理店です。自動車保険に疑問やお悩みをお持ちの方には、自動車保険に必要なことをかみ砕いてアドバイスいたします。万一の事故や…

  • 39 view

小林です

今回は、お客様のご要望によりミニクロスオーバーに、ミニの定番であるCABANAカバナシートカバーを取り付けたので紹介します。これはノーマルシートです。…

  • 14 view

寒い冬にはクイックヒート添加剤

44年ぶりに記録的な寒さとなりました。その影響で、水道管が凍結し、破裂する被害が急増しています。寒い冬にはクルマにも寒さ対策が必要です。寒冷地向け添加剤ク…

  • 138 view

森本です

新年明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。お正月休みを長く頂きまして心身共にリフレッシュできました。今年も一台一台、安く早く丁寧な仕事を心がけていき…

  • 13 view

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

コメントするためには、 ログイン してください。