最近の欧州車はターボエンジンが主流になってきています。大昔のように「ターボ=燃費悪」ではなく、ダウンサイジングターボもそうですが、エンジン制御が進化したおかげでパワーと燃費の両立が可能となりました。しかし、ターボチャージャー自体は基本的に進化はしていません。可変タービンなど新しい技術はあるのですが基本的な構造は大昔と大した変わらないのです。画像はタービンブロー(タービン不良)のものです。エンジンオイルの管理不足でタービンシャフトが損傷しています。
タービンは吸気側にコンプレッサーホイール、排気側にタービンホイールがあり、それは一本のロッドでつながっています。エンジンから排出される高温&高圧の排気ガスでタービンホイールが回ると同軸のコンプレッサーホイールが回って圧縮された空気を吸気に送る仕組みです。よってエンジンが動いて排気ガスが出ている間はずっとターボは回っているわけです。ターボは排気に付いているのでエンジン内部よりも高温になります。ここで何が大変かと言うと、タービンの内部のロッドです。高温にさらされたままエンジンオイルだけで潤滑して動いています。
ターボエンジンでオイル交換をさぼるとエンジン内部より先にタービンシャフトにダメージを与えます。ターボエンジンのオイル交換サイクルが短いのはこのためです。これから夏が来て行楽シーズンで渋滞もあり、外気温と灼熱のアスファルトの熱でエンジンルーム内の温度が凄いことになります。たかがエンジンオイルですが、汚れたオイルは悪影響しかありません。愛車を労わる意味でもコマめなオイル交換をお勧めします。もっと言えば、一度で良いので上のグレードのオイルもお勧めします。配合している添加剤が違うので高くて当然なのですが、保護する性能は安いオイルと全く違います。車によってはオイルだけで体感できる場合もあります。ぜひぜひご検討ください。
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おまけ
前回書いたように我が家は未だにテレビがありません。画像は憧れのLGの有機ELのフラッグシップモデルの65w7Pです。厚さ4mm以下で壁貼り。ドルビーアトモス搭載。100万。誰か買ってください。