今日は巷で売られている所謂「社外パーツ」の中でも知識がないと思わぬ粗悪品を掴まされるというお話です。
これはアウディのタイロッドエンドです。交換後から1万キロもたずにこの有り様でした。ブーツはピンピンしてますがパックリと口が開いてしまって内部のジョイント部分に水分が浸入してガタが出てしまっています。某ネットオークションで購入したようです。社外の社外のまた社外みたいな商品でしょうか。
これは同じ社外でもOEM品。上のものに無い「傘」が追加されています。これによってブーツ部分が干渉から避けられて水分の侵入も防いでいます。純正も実は初期ロットでは傘が無かったのですが対策されて追加になりました。優良な社外パーツの場合、純正と同じく対策されています。
これはR50 MINIのサーモスタットです。左が純正。右が粗悪な社外品。わかる人にしかわかりませんし、整備士でも欧州車の知識が無いとわからないかもですが。まあ使っても問題ないのでしょうが、当社では使いませんね。良く見るとガスケットの厚みが違うのです。
これはボルボのサイドブレーキのシューです。上が社外品の粗悪品のさらに不良品です(笑)
これが純正。
これが社外の不良品。凹んでいなければならない部分が凹んでおらず、逆に出っ張っています。これでは組み付けることができたとしても外れてしまいます。もし、知らない方がこれを見て「外車のパーツなんてこんなもんだろ」と組んでしまったら、途中でここが外れて車輪がロックしてしまいます。危険です。
当社では基本的にパーツは純正品を使います。予算に応じて社外品も扱えますが、すべて厳選されたものです。また、社外部品を仕入れてメカニックが気に入らないと優良な社外品であっても絶対に使用しません。純正を使います。特にBMWは社外パーツの質が悪いので当社はほぼ使いません。基本は純正パーツ。これ以上の精度のパーツはありません。OEMと言われているものでさえ、個人的に?と思うことがあります。見積もりの段階で社外か純正を選択できますが、心配な方はすべてお任せ頂きたいと思います。また、フロントからもきちんとした説明をさせていただきますのでご安心ください。
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おまけ
大昔ですが、中井さんに教えてもらうまで衛星ってこんな感じだと思っていた森本です・・・。 当時、自分は整備士なのにオーディオやナビに興味がなく、GPSの仕組みがよくわかっていませんでした。 図(本人作)のように宇宙にはソニーやらアルパインやらパイオニアやらのメーカーの衛星が飛んでいて、メーカーごとにナビと通信しているのだと本気で思っていました。中井さんが腹を抱えて笑いながら説明してくれました。知らないという事は恐ろしい事です(笑)