おはようございます。森本です。今日は秋晴れだそうです!今週も張り切っていきましょう!!
残念ながら塩カルの影響を受けている道内の車のほとんどは下回りに錆が必ず発生しています。必ずです(笑)
では、発生した錆はどうすれば良いのか? 通常の整備工場などでは車検などの際は下回りはシャシブラックを塗ります。錆があろうとなかろうと関係なく塗ってしまえば真っ黒に光って綺麗に見えますし、錆がない部分に関してだけ言えば”防錆”という事にもなります。 しかし、当社では錆が発生している場合はシャシブラックで誤魔化すことはしません。要望があればしますが(笑) シャシブラックは錆が全くない車のみ。 ENDOXも同様ですが塗ればOK!ってものではないのです。
これは上の画像と同じ個所ですが何か違いますね。色が違うのですが、上の画像の錆は赤さび(進行性)。これは黒錆に転換した後の画像になります。表面に転換剤を吹きつけて浸透させて黒錆に転換し進行を止めます。これでも完全ではありません。一度発生した錆は浸食しますので完全に止めることは難しいのですが転換剤を使用することで最低限、進行の予防にはなるわけです。ケミカルは時代と共に凄まじい進化はしていますが、未だに完全に錆を止めるケミカルなどは無いのです。上記のように赤さびの上からシャシブラックを塗ると、シャシブラック自体が錆を保護してしまう形となり、数か月で錆が進行してシャシブラックが浮いてきて剥がれます。無駄ですね。 私は錆が酷い場合ですが、錆びている箇所は転換剤のみ使用します。その上からシャシブラックは塗りません。錆びている部分はそれ以上は錆びることは絶対ないからです(笑) あえて錆を見える状態にしている事で、ひどくなれば研磨すればいいですし進行状態がわかる方がいいからです。
過去にシャシブラックを毎年のようにペイントした車で、コテコテに塗られたシてャシブラックが錆の進行を見えなくしていた為にブレーキラインの腐食がわからなくて車検の検査中にブレーキラインがパンクしてフルードが漏れてしまった車や、同じように防錆塗料を塗りすぎていた為にハイドロラインの腐食がみえなくて酷く漏れるまでわからなかった車もありました。
誤魔化して見えなくすることは重要な予防整備ができなくなります。だから闇雲に”防錆処理”といっても出来ない車輛もある・・・というお話でした。