おはようございます。明日から天気は回復するようです。洗車日和が続きますが炎天下での洗車は塗装面を痛めますので注意してください。
HOMEでも紹介されているプジョー1007です。車検でご入庫頂いたのですが、運転席側の電動スライドドアの故障もおまけでした(笑) 内外のハンドル操作では動くのですが室内スイッチ、リモコンでは反応しません。スライドドアは故障が多いと聞きますが、壊れたら手動で開け閉めを行う必要があり腕力の無い女性では大変な思いをするかも知れません。
見たことがない車で初挑戦の修理です。ハンドル操作で完全に動くということはスライドドアを動かしているワイヤーなどの動力部分は大丈夫なようです。スイッチ操作での電気的な入力を受け付けないのでそちらから見ていきました。内張りを外して動作を良く見てみます。内外のハンドル操作ではドアロックに直接的にワイヤーを引いて解除しています。ドアロック内部にあるスイッチが働いて、それで開閉スライドのプログラムが動くようです。内張りを外した状態でワイヤーを直接手で引いても動きます。 それで電気信号ではどうかというと・・・・
この部品がハンドルの代わりにドア内部でワイヤーを引いているようです。アクチュエーターと呼ばれる部品です。モーターが組み込まれていて伸縮する仕組みです。スイッチを入れると動くのは動のですが音が若干ですが故障していない助手席側に比べて弱々しいこと、伸縮する量が少し短い感じです。助手席のアクチュエーターの音は「シャー!」ですが、これは「ウィー・・」です。 試しにスイッチ操作して手で伸縮部分をサポートしてみるとスライドドアが動き出しました。よってこのパーツを交換。見事直りました。
ただ、新品の音は「シャッ!」とめちゃくちゃ速くて今度は助手席側が弱々しく聞こえてきました。助手席側も近い将来故障してしまうかも知れません。この車はまだ5万キロ。ドアの開け閉めの度にスイッチ操作をするとその都度アクチュエーターが働くので、できれば荷物を持っていて両手が塞がっている状態や電動スライドを自慢したいとき(?)以外はハンドル操作する方が間違いなくアクチュエーターは長持ちします。不良が確定したアクチュエーターを分解してみましたが、構造はシンプルではありますが内部のモーターが貧弱すぎて「こりゃ壊れるな・・・」と感じてしまいました。
ちなみにこの車、バッテリーが弱い状態だとエコノミーモードが働いて電動スライドが動きません。手動で開け閉めする必要があります。バッテリーの状態が回復しても動かない場合はハンドル操作で全開、ハンドル操作で全閉を一度しますとリセットになります。故障かな?と思ったらまずこれをしてみてください。