今回は、腐食により故障した車両の修理を2件紹介します。
まずベンツE320でブレーキから酷い音がして走れないとお客様から修理の依頼を受け点検すると、ブレーキディスクローターが冷却フィンの部分から半分に割れていました。この破損の仕方は初めて見ましたが季節がら融雪剤の影響で腐食の進行が早まったことが原因と考えられます。
もう1件は、ゴルフGTIのマニュアルミッション車で水溜まりの深い所を走行した後、数日動かさず置いていたらギヤが何処にも入らなく動かせないとお客様から修理の依頼を受け点検すると、クラッチが切れなくなっていました。
色々やりましたが車上では治らずミッションを降ろしクラッチを分解すると、腐食もそうですが磨耗していることもあってクラッチディスク面とクラッチカバー面で酷く貼り付いていました。やはり原因はクラッチに水分を含んだ状態で数日置いたこととこの寒さで凍結したことも重なったと考えられます。
腐食に関しては、今までも特に注意をはらって点検していますがよりシビアに点検し修理の必要性を促し安全に乗っていただくよう薦めます。