相変わらず外は氷点下ですが少しずつ雪解けが近ずいてます。
懐かしい車輛が入庫してきました。
93、ベンツの300E W124と呼ばれていたモデルです。
Pレンジにてセルモーターが廻らずエンジンが掛からないというトラブルでした。
シフトレバーをガチャガチャ動かすとセルが廻るとの事、電話での問診にて症状を把握して入庫を待ちました。
で、事前に回路を把握する為、配線図を引っ張りだしてきました。
以前は輸入車はディーラー以外、
資料の類を入手するだけで困難な時代でしたがインターネットの普及に伴いかなり安易な時代になりました。
現在では資料の類も文献ではなくメディアの類に完全に移行しています。
自分、配線図を眺めるのが大好きで森本氏からは変わり者と噂されています。
点検の結果、予想通りPレンジとNレンジでのみ
セルモーターを廻すためのニュートラルスイッチと呼ばれる部品の交換が必要でした。
ニュートラルスイッチはシャフトの奥、AT本体に装着されています。
この車両は4マチックと呼ばれる4駆なので部品交換の為にフロントシャフトの脱着が必要です。
いきなりシャフト脱着は点検時間をロスするリスクが高いので
配線図を見ると運転席足元にカプラーが存在するのが判りました。
まずそこで電気の流れを点検しました。
ニュートラルスイッチ本体に間違い無い事を確認した後、シャフトを外しスイッチを交換しました。
交換した部品をバラシテ見ると内部に水の侵入の為の腐食が見られました。
部品の価格が高額ならかなり根性入れて修理を試みますが、
部品代と分解修理に費やす時間工賃を考えると今回は交換とい方法を選択しました。
取扱い車種全車の配線図があれば自分的にはかなり探究が楽になるのですが
そうもいってられないので現在ではディーラーさんに御世話になってるのが現状です。
今年はかなり真冬日が連続したのでマフラー凍結によるエンジン不動が数台ありました。
マフラーを外すと排気の通路に氷がビッシリ、これじゃエンジン掛かりません。
長時間のアイドリングやチョイ乗りなどは
マフラー内に水が溜まるのを促進する一番の原因ですので極力避けて下さい。