最近は暑くて工場内はおじさん3人が水分補給しながら頑張っています。おかげで会社の裏の自販機は大繁盛です。
当社が扱っているガラス撥水剤です。アクアペル(日本ではアクアマジックという商品)というガラスコーティング剤です。カー用品店などでは安価な撥水剤や撥水入りウインドウォッシャーなどが売られていますが、それと何がどう違うの?という疑問があると思いますので解説したいと思います。
市販のよくあるガラス撥水剤には撥水性のシリコン系と親水性のシリカ系があります。まず、安価で多く出回っているシリコン系ですが劣化して古くなるとシリコン成分というのは何れ油膜になります。そして水垢を寄せ付けます。撥水剤の入りのウォッシャー液を使っていてボンネットやルーフが水垢で黒っぽくなっているのがそれでノズルが詰まったりするのもシリコンが悪さしているものです。また、シリコン系のガラス撥水剤を使うとワイパーをシリコンタイプにしないとビビりが発生したりします。シリカ系は 効果は比較的長続きしますが施工が面倒な割に雨天時の弾き方が不自然(波打ち現象)になり逆に視界を悪くします。フロントガラスには実はシリカ系は不向きなのです。
当社で扱うアクアぺルはフッ素系なのですが、他のフッ素系とは違うのはフッ化アルキルシランが入った「空気反応型」という点にあります。施工する度に使い切りタイプなのはそのためでガラスに塗って空気に触れた瞬間にフッ素樹脂層ができます。ガラスの上にコーティング被膜を作るというよりもガラス自体に強固なフッ素樹脂を結合させます(ボーっと作業していると段付きになったりしますのでコツがあります)。他のガラス用撥水剤と比較しても耐久性で6倍以上、約6ケ月間効果があります。 さらに定着すれば重ねて施工しても定着します。アクアペルはケミカルメーカーではなく、世界のカーメーカーに自動車用ガラスを供給しているグローバル企業のPPG社の開発したものですからプロのガラス屋さんがこの撥水剤を愛用しているのも当然かもしれません。 そして実はこのアクアペル、戦闘機のキャノピーにも採用されているという凄い商品でもあります。
アクアペルは輸入商品のため、当社でも在庫が切れている場合があるので施工をご希望の方は事前に御連絡ください。
(ちなみに9月3日現在5個在庫があります)