『ワールドカップ女子』日本優勝おめでとうございます。
二台の993です。 綺麗な車両なのですが5年以上動かさなかったようで不動車なのです。今回、車検取得と一緒に数年ぶりに”起こす”事になりました。ほぼ同時に入庫・・・・二台とも森本が担当・・・・色んな意味で有り得ません。
まず一台目から。ガソリンは入っているのですがエンジンがかからず。セルは元気なのですが初爆もなし。リレーで直接燃料ポンプを動かしてみると「・カツ・カツ・」と全く回っていません。とりあえずポンプを外す前に燃料を抜く事にします。メーター上では”ほぼ空”だったので下からガソリンを抜くと出てくる出てくる・・全然空じゃ有りません、満タンでした!森本はガソリンのシャワーを浴びてエライ目に遭いました・・・・。上が抜いたガソリンです。どす黒い色になってます。
これは燃料ゲージユニットの底の部分。強烈に物体が付着して内部のフロートも固着していた為に燃料ゲージも不動になっていました。最初に確認するべきでした(笑) 結局、燃料タンクも降ろして洗浄剤で徹底的に洗いました。
燃料のリターン側です。パイプ内が茶色の物体で詰まっているのが見えます。
この茶色の汚れは「ワニス」と呼ばれるガソリンが酸化して発生する不純物です。粘着性で一度付着するとハイオクの洗浄効果でも落とすのが困難で今回のように放置された車だとガソリンの動きが無いので溜まる一方になります。パイプ内はもちろんですがタンクの底に溜まって塊になり、ポンプ内部でワニスが固まるとポンプ自体をロックさせてしまいます。画像はパイプ内の汚れをピックツールで落としている様子ですが、タンク~エンジン~タンクというガソリンの流路を全部点検して綺麗にしていく作業なので相当時間がかかっています。 2台の993が今週中に生き返るようにがんばります!
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