ボケボケの画像で申し訳ありません。これはBMW Z4のソフトトップ(幌)です。オプションの電動トップ機構なのですがオープンにならず入庫。もう外してしまってますが。ここから探求と修理が始まります。ソフトトップを動かすのは油圧です。その油圧を発生させるポンプは左に付いてます。完全に固定はされておらず、タイラップでプラプラとぶら下がっています。ポンプ本体はそのぶら下がった黒いケース内にあります。黒いケースを外した瞬間にジャーと大量の水が。ケース内でポンプが水没です。
ポンプ単体でテストして不良確定。ポンプが動かないのでソフトトップは動くはずがありません。ポンプ交換です。この車両は他にも左側の配管からの僅な滲みもあったので配管も交換しました。ポンプが取り付けられる車両側の排水ドレンの詰まりも確認。ケース内での水没の原因はズバリ、ケースに排水ドレンが無いからです(笑) ケースに水が侵入するというよりもポンプの熱によって結露し、それが繰り返されてポンプ内に水が溜まっていきます。対策としてはポンプケースに排水ドレンを作ってしまうことです。
Z4のソフトトップは構造も単純で修理もあまり難しくはありませんが、ノウハウがないとすぐにポンプが駄目になったり配管がよじれて開閉スピードがおかしくなったりします。構造が単純だからこそ作業は慎重にしないといけません。