おはようございます。森本です。日中は過ごしやすいですが朝晩が肌寒くなってきました。体調管理をしっかりしていきたいと思います。
ボクスターのコンバーチブルトップ(幌)です。リアのスクリーン部分が破けてしまっています。このプラスチックウインドウ(PVC製)だと経年劣化で硬くなってしまい、折り目の所で割れたり取付け部分と剥離してしまうことは珍しくないというか、宿命なのです。
パキパキっす。こんな状態ですから、ウインドウもスムーズに折り込まれないので幌の開閉もスムーズにいきません。開閉時に真ん中をチョップ!するしかないのです。それよりも劣化して白濁したウインドウは只でさえ後方が見えずらいクローズ状態のオープンカーにとって危険です。全く見えませんから。
なぜか、森本が今回これを修理することに・・・。この初期型ボクスターの場合、PVCウインドウは単体で交換できないので修理というよりも幌を全部交換です。泣きそうです。ただ、今回はリアスクリーンをPVC製からガラスに変更します。社外品ですが、こんな凄い製品もあるのです。 まず前方からバラバラにしていきます。普段見えない部分です。ボクスターのようなミッドシップエンジンは構造上、オープンカーにするのは難しいはずなのですが分解していくと”Z”型に折り込まれる理由がよくわかりました。
ま、構造なんておいといて、自分は幌を交換しないといけません。初めての作業なので取り付け状態をメモしたりしつつ、元の位置を記憶しながら分解です。それプラス接着部分もあるので幌を外すだけで時間がかかってしまいました。
これは取付けの様子。ウェザーストリップのようなゴムシールで上から押え込むように生地を固定している部分、折り返している部分、接着している部分など、ちょっと難しいです。泣きそうです。
なんだかんだで・・・・はい、できました。アホみたいに開閉を繰り返したり水をかけたりしてチェックして終了です。
うまいもんです(笑) 新品は気持ちがいいですが、幌が馴染むまでの数週間は様子見かもしれません。
今回の目玉のガラスウインドウ。勿論、熱線入りです。ボクスターには元々ハードトップ用の電源がリアにありますので配線は取り回しをするだけで最後はカプラーオンです。この熱線、ガラスが小さいのでスイッチオンからすぐに効き始め、しかも強烈に効きます。
元のPVC製スクリーンだと格納する時には折り畳まりますが、この幌に付いているのはガラスウインドウなので畳まりません。最初に格納するのが怖かったのですが、操作してみると実にスムーズに斜め下に下降していきます。ご覧のようにPVCと比べて構造上、大きさが小さくはなりますが視界はスッキリしますので劣化したものをそのまま使うよりはずっと安全です。初期型ボクスターでボロボロの幌のままの方はお問い合わせください。純正と比べたら価格もビックリすると思いますので。
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おまけ
前々回書いてましたが、レカロ貯金をしていた自分ですが結局こんな形で使い切りました。
・・・・寄付したんです。「やらぬ善より、やる偽善」と言われてもいいのですが(笑) 寄付した団体名は伏せますが世の中には小児がんや白血病などで毛髪を失った子供や女性が大勢いまして、そういう方々に無償で医療用のウィッグやカツラを提供している団体です。先日もNHKで紹介されていました。
寄付の考えは人それぞれですが、自分は髪がないことで虐めにあったり引きこもってしまう子供がいると知ってからずっと寄付しているんです。瀬戸内寂聴さんの影響じゃないですのでご安心を(笑) 今回は寄付した金額が大きかったのですが、これ実は先日行われた八重樫ーロマゴン戦での八重樫の勝利を願ってのことだったのです。結果は残念でしたが、あれだけの激闘と感動を与えてくれたので良かったと思います。 この団体は寄付金だけでなく毛髪自体の寄付も受け付けています。周りに女性の方でロングからショートにバッサリと髪を切る予定がある方がいましたら、ぜひこの団体や活動を教えてあげてください(31センチ以上が必要なようです)。本来捨てる髪ですが、寄付することで悩んでいる子供が元気に公園で遊べるようになります。
最後は車屋らしからぬブログ更新になりましたが、こういう活動をしている団体があるという事とジャパトレに変わった人間がいるという事を知って頂いて、今回は終わりにします(笑)