十年ひと昔と言いますがW210も10年選手、旧世代のモデルになりつつあります。
走行距離は10万キロ目前、ATの変速ポイントが以前と比べて高くなった感じがするとの事で入庫しました。
テスターで故障入力を呼び出しましたが故障探知は無し。
10万キロ近い走行距離で過去にATオイルの交換履歴が無い事から
AT内部の油路の堆積物による詰まりが発生しかけているのではないか?と推測しました。
ATオイルは10万キロも未交換だとこんな感じの色になります。
新油は綺麗なピンク色してます。
症状の改善の為ATオイルの交換という選択肢がありますが
内部の堆積物が新しいオイルに溶け出して逆に詰まりを促進させる可能性があります。
今回は添加剤を投与してみました。
自分はあまり添加剤の類は信じてない部類の整備士なのですが
ワコーズさんのこのATプラスなる添加剤、周囲の評判がかなり良いので投与してみました。
即効性ではないので後日オーナーさんに調子を伺わせて頂こうと思います。
添加剤投与と同時に集中カプラーからのATオイル漏れも修理させて頂きました。
これを放置しておくと弊害としてATのコンピューターが壊れるそうですが幸い自社での事例はありません。
人間が病気に掛かるリスクを少しでも減らそうと摂生するのと同じで車も予防整備が大事って事です。